1 股関節の基礎知識
1.股関節と骨盤の解剖学
股関節は大腿骨と骨盤の寛骨臼によって形成される臼状関節で、可動性と安定性が共に優れており、ダイナミックな動作に重要な役割を果たしています。また、股関節を形成する骨盤は、体幹や下肢と連結する重要な部位であり、股関節のトラブルが体幹や下肢の機能低下を引き起こしてしまうことがあります。
片脚立位、歩行時: 骨盤を平行に保つために強い外転筋(主に中殿筋)力が働き、合力の大きさは体重の約3倍となる。さらに、走ったときや運動時には、この数倍の合力が股関節にかかることになる。
両脚立位時
片脚立位、歩行時