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股関節:大腿骨頚部骨折と人工骨頭                        



 

 

大腿骨頸部骨折における人工骨頭置換術のPTプロセス


1. 基礎知識

・人工骨頭置換術の適応Gardenの分類
gradeVⅢ
(完全骨折,骨頭回旋転移,軟部連絡残存)
gradeW (完全骨折,骨頭回旋なし,全ての連絡なし)

年齢、術後の活動性、疼痛、機能障害、耐用年数などの考慮が必要

・術式…後方進入路と前方進入路がある.

後方進入路

股関節外旋筋群を切離

⇒脱臼肢位;屈曲・内転・内旋

前方進入路

股関節内旋筋群である小殿筋を切離

⇒脱臼肢位;屈曲・内転・外旋

(※現在は後方進入路が主流)

・合併症
股関節脱臼;手術による筋の切離

ステムのゆるみ  ;過度の外力
臼蓋関節面の破壊;臼蓋の圧迫

2. リスク管理(Risk Management)
 

項目

内容

1) 脱臼肢位

後側方侵入路術式⇒屈曲・内転・内旋方向の運動

前方侵人路術式  ⇒屈曲・内転・外旋方向の運動

(両術後三週間は上記の運動を避ける必要あり)

2) 転倒

そもそも転倒履歴易骨折性があることに留意

⇒転倒原因の確認→予防措置

3) 過荷重

許可荷重の確認⇒Dr.に確認

荷重コントロールの指導⇒起立訓練、歩行訓練

4) ステムのゆるみ

股関節への過度の外力の防止(訓練時)

杖携行の指導

5) 骨粗鬆症

易骨折性

過大荷重→骨折の危険 ⇔ 過小加重→骨密度の低下

6) 循環障害

浮腫

長期安静後の運動⇒血栓の流出に注意