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股関節:変形性股関節症と骨盤形成不全とか                        



 

<変形性股関節症とは> 


 変形性股関節症は、股関節の形の異常が原因となり、長い間に股関節の形が変形していくものである。変形は老化によっても起こるが、ほとんどが先天性股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全によるものである。

 関節のクッションとしての役割を担っており、滑りをよくしている関節軟骨が傷つき磨耗して、骨が破壊もしくは増殖を起こしたために生ずる病気である。
 主な症状は、疼痛、可動域制限、跛行である。

 発症すると、加齢とともに徐々に悪化し、いったん変形した股関節を発症以前の状態に戻すことはできない。したがって、病状の悪化をさせないことが治療の目的となる。
 よりよい治療効果を得るためには、痛みがなくても定期的に専門医に受診をして経過を観察しながら、適切な時期に適切な手術を受けることが重要である。



治療には保存療法と手術療法の二つ。

保存療法
  薬の服用、筋力強化訓練、体重のコントロール、靴の調整、杖の使用、安静。

手術療法
  骨盤側の手術・・・臼蓋形成術、ソルター法、寛骨臼回転骨きり術、キアリー法
  大腿骨側の手術・・・内反骨切術、外反骨切術
  人工股関節置換術、股関節固定術など。

 変形性股関節症は次の2つに分類。

1次性

明らかな原因がなくて関節がこわれてくるもの。これは関節軟骨の細胞が老齢化して、しっかりと働かなくなったためと考えられてい。欧米では、この1次性が大半を占めている

2次性

何らかの病気やケガが原因で起こってくる。日本では、この2次性が大半を占め、先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全によるものが約90%、圧倒的に女性に多いという特徴があ。ほかにペルテス病、特発性大腿骨頭壊死症など。




先天性股関節脱臼とは

 原因は解明されていないが、生まれつき股関節が脱臼している。巻きおしめの使用(下肢を伸ばした状態で固定)の影響、子宮内での異常姿勢、遺伝的素因(家族性)などが考えられている。最近は、発生率が減少傾向にある。



臼蓋形成不全とは

 臼蓋(股関節の屋根の部分)の不完全な発育により大腿骨頭への被りが浅い状態で、先天性股関節脱臼に起因するものと、成長期に臼蓋の発育が正常に進まない後天的なものとがあります。
 中年以降に痛みが出て、はじめて臼蓋形成不全と診断される場合もある。


股関節症の進行

前股関節症

股関節の骨の形になんらかの異常はありますが、関節裂隙(関節のすき間)はあり、関節軟骨は正常である

初期股関節症

関節のすき間がわずかに狭くなり、関節軟骨に部分的な変性がみられ、骨硬化(レントゲンで白くみえる)もみられる。

進行期股関節症

関節のすき間が明らかに狭くなり、関節軟骨は広範囲に変性・摩耗し、骨嚢胞(レントゲンでは空洞)、骨棘形成がみられる。

末期股関節症

関節のすき間がほぼ消失し、関節軟骨は摩耗しつくして失われ、骨の著しい変形がみられる。