肩外旋筋は投球時にブレーキングマッスルとして働くため、疲労を起こし、機能不全になることが多い。そのため、肩外旋筋力の評価は重要であるが、その方法によっては、代償運動が起こり、一定の評価が得られにくいという点があります。 【肩のテストについて】 腹臥位でのゼロポジション(PP―ZERO)での肩外旋筋力を、MMTを用いて評価します。この肢位でのテストは、代償は何処で起きているか、例えば、下肢や、反対側の体幹、背部の筋で代償しているのかが評価できます。 【ゼロポジションで行う理由】 ①肩外旋筋に負荷をかけやすい。 【肩甲帯:体幹肘プッシュテスト】 被検者を端坐位で座らせ、肩屈曲90°、肘屈曲90°の姿勢をとらせる。検者は被検者の肘に対して、後方に向かって抵抗を加える。僧帽筋や前鋸筋を中心とする肩甲骨周囲筋が弱い方は、その抵抗に耐えられず、体のどこかで代償してしまう。 |