本文へスキップ

就職、給料、学校、仕事、年収、将来のことを綴ったブログもやってます。

上腕骨頚部骨折@ 概要や名称                        



 

 

上腕骨頚部骨折とは??☆

上腕骨頚部骨折は高齢者の代表的な骨折の一つである。原因として骨粗鬆症を基盤とした軽微な外傷で発生する場合と、青壮年者でスポーツ活動中に転倒して発生する場合とがある。

 一般に予後は良好である。著しい転位や不安定な骨折の場合には、骨癒合の遅延、偽関節、骨頭壊死などにより治療期間の長期化や予後不良となることがある。

 

 

☆上腕骨頚部の名称・解剖・生理学的知識☆

 

上腕骨humerus

 上腕骨は上肢では最大の骨である。頭、頚、体、顆を区別する。顆condylusは、関節面を持つ大きく膨らんだ骨端のことである。本来の上腕骨頭は、解剖頚anatomical neckで、外科頚surgical neckは上腕骨近位において最も骨折しやすいのでこの名がある。

 

 

 

 

・大結節:棘上筋、棘下筋、小円筋が停止する。

・小結節:肩甲下筋が停止する。

・大結節稜:大結節の下方に続く粗な骨稜。大胸筋が停止

            する。              

・小結節稜:小結節の下方に続く粗な骨稜。大円筋と広背

            筋が停止する。        

 

 

 ・烏口上腕靱帯:烏口突起の外側と上腕骨の解剖頚上部の間にある靱帯。この靱帯は関節包の上部を補強しており、体側に腕を下げたときにかかる重みを受け止める。また、肩関節の屈曲、伸展を制限する主たる構造物である。

・烏口肩峰靱帯:烏口突起と肩峰の間に張る靱帯で、関節包からは離れている。この靱帯と烏口突起および肩峰とで肩関節の上部を補強する第2の関節窩を形づくっている。

 部位的には解剖頚、外科頚、大結節、小結節に骨折が起こる。単独の解剖頚骨折あるanatomical neck fractureあるいは小結節骨折lesser tuberosity fractureは非常に稀である。

 外科頚骨折surgical neck fractureは上腕骨近位端骨折における好発部位である。転位の残存する大結節骨折greater tuberosity fractureでは、棘上筋の筋力不全やインピンジメント症候群を引き起こすことがある。