☆上腕骨頚部骨折とは??☆ 上腕骨頚部骨折は高齢者の代表的な骨折の一つである。原因として骨粗鬆症を基盤とした軽微な外傷で発生する場合と、青壮年者でスポーツ活動中に転倒して発生する場合とがある。 ☆上腕骨頚部の名称・解剖・生理学的知識☆
上腕骨humerus 上腕骨は上肢では最大の骨である。頭、頚、体、顆を区別する。顆condylusは、関節面を持つ大きく膨らんだ骨端のことである。本来の上腕骨頭は、解剖頚anatomical neckで、外科頚surgical neckは上腕骨近位において最も骨折しやすいのでこの名がある。
・大結節:棘上筋、棘下筋、小円筋が停止する。 ・小結節:肩甲下筋が停止する。 ・大結節稜:大結節の下方に続く粗な骨稜。大胸筋が停止 する。 ・小結節稜:小結節の下方に続く粗な骨稜。大円筋と広背 筋が停止する。
・烏口肩峰靱帯:烏口突起と肩峰の間に張る靱帯で、関節包からは離れている。この靱 |