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膝の手術 アプローチ方法いろいろ                        



 

 subvastus approach皮切は前二者に比べて皮膚に対する緊張が高くなるため、若干皮切は近位側が長くなる。皮切後は深部筋膜の切開は膝蓋骨の中央よりやや内側よりで行う。
これにより、筋膜前面にある微小血管網を温存し膝蓋骨への血流を防がないようにする。内側広筋を露出するまでは
midvastus approachと同じである。

 深部筋膜を筋位に内側筋上を鋭的に切離した後、内側広筋の膝蓋骨の下縁を同定する。ここから内側広筋の下縁に沿って筋を滑膜および筋膜中隔から鈍的に近位に約10p剥離する。

 その後、内側広筋を前方に挙上し緊張を与えると、
2~3p幅の内側広筋の関節包への腱性の付着部が同定できる。これを鋭的に横切すると内側広筋が容易に前方に挙上できる。温存していた関節包、滑膜を切除して関節内に到達する。




このsubvastus approachは皮切を近位に延長する必要があることや膝蓋骨の翻転がしにくい欠点があるので、筋肉が発達している患者や肥満患者や再置換術など手術既往のある症例、屈曲角度が悪い膝では展開が不十分になりやすい。

そのため、膝蓋骨前内側のみの展開でよい場合や人口膝単顆置換術など適応は限られるとの報告もある。



しかし、膝蓋骨への血流や内側広筋による膝伸展機構を温存できる利点もある。
 

 


 anterolateral approach
は外側広筋と大腿四頭筋腱の間で関節内に到達する方法であるが、膝蓋骨を内側によけることは容易ではなく、高度な外反膝に対してなど特殊な場合に用いられることが多い。