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膝の手術 皮膚の血行の位置                        



 

 【皮膚の血行】

 膝前内側部の皮膚は主として上・下内側膝動脈と下行膝動脈で栄養されている。小動脈が深部筋膜と穿通した後、深部筋膜の浅層で微笑血管網を形成する。

 皮膚浅層は皮下脂肪からの血行により栄養されているが、浅層部には血管の交通がないので、皮下の剥離は最小限にとどめ、筋膜まで到達し筋膜切開してから内外側深部へ剥離を進めるべきである。特に、膝蓋骨前面部は深層に筋・筋膜中隔を欠くため筋膜を貫通する小動脈穿通枝がなく、深部筋膜状の微小血管網により栄養されている。



 したがって、大きくカーブする切開方法よりも、正中縦切開のほうが皮膚の壊死を生じる危険が少ない。また、前内側アプローチではしばしば伏在神経膝蓋下枝を損傷し、同枝支配領域の膝外側下方に知覚障害を生じることがあるので、術前にこのことを説明しておく必要がある。


OPE・侵襲には、骨・筋・靭帯・半月・血管・神経・脂肪などが影響してくる。

各組織の位置関係を把握し進入部位を決めるのは、リスクだけでなく機能予後上とても重要なことである。