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理学療法の知識と基礎 病院・クリニック・介護施設の勤務を経て辿りついた思いです.

腰痛症の原因A           
 

日常生活での注意事項

腰に負担をかけない動き方を覚えましょう。

《寝る時》
 ○布団やベットは堅めのものをお勧めします。

○腰に痛みがある時は足を高くするか、身体を丸めて横になると楽です。


《座る姿勢》

○足の裏が地面につく高さの椅子に、背筋を伸ばして座りましょう。

○また、よい姿勢でも同じ姿勢を長時間続けないようにしましょう。

○長時間座っている場合は、肘掛けや座椅子を利用するのも良いことです。

 

 

《物を取るとき》

○低い所に置いてある重いものはしゃがんで取るようにしましょう。

○高い所の物を取るときは、踏み台などを使いましょう。

 

 

《物を運ぶとき》

○荷物を体に近づけて持ちましょう。

 ○両手に持つときは左右の重さを均等にしてバランスをとりましょう。

 ○買い物のときはシルバーカー(手押し車)を利用するのも良いでしょう。

《生活・作業上の工夫》

 ○低いところで作業をする時は、しゃがんだり膝をつくようにしましょう。

○掃除などではモップを使ったり、掃除機の柄の長さを調節しましょう。


○調理台や洗面台の高さは体があまり曲がらないように調節し、長時間立ち仕事をする 時は片足を低い台の上にのせるといいでしょう。



○高めの物干し竿に洗濯物などを干す時は、踏み台を使うか、物干し竿を低くするなどして腰に負担をかけないようにしましょう。

《車を運転するとき》

 ○長時間運転するときは、時々降りて休憩しましょう。

 ○シートを倒しすぎたり引きすぎたりしないようにしましょう。

腰痛体操はなぜ必要か

 日頃の生活や活動の中で、腰には想像を上回る大きな力がかかります。重いものを不用意に持ち運びするときには、体重の数倍にもなります。この負担の大小を調節しているのが腰やお腹などの筋肉なのです。


 お腹をゴムボールに例えてみましょう。
 普通ボールを上から押すとかなりへこみます。今度はボールの周りに壁を作ってから押してみましょう。するとボールのへこみは小さくなります。

 お腹というのは骨のように硬いもので覆われていないのです。そのため腹筋や背筋を鍛えれば、背骨を守ることが出来るのです。

 皆さんの中にはコルセットをしている方がいらっしゃるかもしれませんが、コルセットもお腹のまわりの壁を作っているのすが、コルセットはあくまで筋肉の代わりです。腹筋・背筋を鍛えることによりコルセットが必要でなくなるのです。慢性腰痛で悩む方のなかには精神的に暗くなりがちな方もいらっしゃるでしょう。できるだけ希望をもって、無理なく楽しむという姿勢を忘れないでください