スクリューホームムーブメントとは ・終末強制回旋運動;膝関節最終伸展時に脛骨が大腿骨に対し軽度の外旋運動を起こす現象である。 自動的な運動であり、これにより安定性増加する。 大腿骨に対し脛骨の約5°程の外旋なしでは、膝関節は完全伸展できない。 大腿骨内側顆は約1.2cm外側顆より長い(大腿骨内顆の機能長は、約1.7cm外顆の機能長より長い)。 内側の残った関節面を使い完全伸展するなら、脛骨の内側は大腿骨外側顆をまわって外側へ回旋しなければならない。 この脛骨内側の外旋(約5°)により大腿骨内側顆において膝関節の完全伸展が成立する。 いわゆる“lock the knee joint home”効果が生じる。 この終末回旋(screw home)運動は、人に筋力にたよることなく立位を長時間にわたりとらせ、膝完全伸展を維持させるのを助ける。 尚、膝完全伸展から屈曲する際にLockをはずすのは膝窩筋である。 私の考え・・・ OAのある患者さんでは終末回旋が出ないことがほとんどである。 軽度屈曲位では腸脛靭帯に負担をかけるか、さらなる負担が骨にかかってくるので、OAを助長してしまう。 もちろん、安定性も得られないし半月も痛んでいく。 運 動リハではパテラの動きを操作しつつ、最終域まで力を出し切ってもらうことが大事である。大腿直筋が働かないように肢位も考える。 終末回旋が出ているか、触診して確認することは大前提である。 |