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膝の機能構造  膝の役割や運動解剖学



 

膝関節の役割

関節半月の機能をまとめると次の5つになる

1) 関節の適合作用にする
2) 緩衝作用
3) 可動性を適正にする
4) 関節内圧を均等化する
5) 誘導作用(滑液分散)


 といった役割がある。特に、衝撃を和らげる役割は非常に重要な役割である。歩行時に膝関節にかかる荷重はFTJで体重の3倍、PFJで0.5倍に達すると言われている。また膝関節の荷重増加は、走行や階段昇降で著明に増加する。特にPFJでは階段昇降時には平地走行時の7倍(体重の3.3倍)にも激増する。

 歩行時に踵骨にかかる荷重は体重の1.2〜1.3倍程度なので、膝関節にかかる荷重は非常に大きなことが理解できる。これは、踵骨が接地面に対して角度を伴うことにより荷重を分散することができるのに対し、膝関節は歩行時に軽度屈曲を保持しなければならなく、また、足関節において分散した荷重を集積し動力へ変換するといった役割のためである。
このような荷重をうまく分散出来ないと、骨盤や脊椎・頸部に負担がかかり、様々な神経症状を引き起こす原因にもなることがある。



【関節の潤滑、関節軟骨への栄養】
関節面にある軟骨を栄養するのは滑液・血管である。軟骨は滑液に浸ることで栄養を受けている。関節半月は、この滑液を大腿骨と脛骨のそれぞれの関節面に接することで常に滑液によって関節面が浸ることが出来る様にしている。



【半月板】
 関節軟骨とは異なり、半月板は線維軟骨を主体とする軟骨組織で形を変えながら前後方向に動く。Type1コラーゲンが主体になり、このコラーゲンは外周に向かうほど繊維が太くなる。外周に沿って同心円状の配列をしているため負荷に強い。半月板の血流は内外側とも実質関節包1/3と前角・後角から関節包によって血流が送られるが、それ以外は関節液によって栄養される。
 
 半月板は前方から横靭帯によって結合され、膝蓋骨から膝蓋半月靭帯が付着している。内側半月は後角で半膜様筋より線維を受ける。75%水分、18%のコラーゲンその他糖タンパク質や脂質などを含む。
関節軟骨よりも変形しやすく、衝撃下においては摩擦が強い。
内側半月板は後方に行くほど厚くなる。外側半月はかわらない。